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ユーロが下がり続けるそのかたわら。スイス国立銀行(中央銀行)首脳は、スイスフラン売り介入の指示を出し続けた。年初からの対ユーロでの上昇幅はドルの17%に対して、スイスフランは6%に押さえられていた。
今日9日。スイスフランが対ユーロで最高値(約1.374)を更新した。「これ以上の介入は限界に近い」との見方が、外国為替市場で広がったためだ。前日に発表されたスイスの外貨準備高は5月だけで約790億スイスフラン(約6兆4000億円)、5割も増えた。JPモルガン・チェースによると、年初からのスイスフラン売り介入の規模はスイスの国内総生産の25%に相当する。
ユーロ不安に伴うリスク回避のマネー流入。スイスが通貨高の圧力を必死にかわそうとしたのはユーロ圏向け輸出が冷え込みかねないためだ。
スイスフランが急上昇すれば中・東欧の経済も揺れる。例えばハンガリーの住宅ローンは約60%がスイスフランかユーロ建て。実質的な返済負担は増え、銀行は焦げ付きリスクに直面する。
資料:日本経済新聞(平成22年6月16日)